岩舟石の資料館
「日本一小さな資料館」が誕生しました。
すべて岩舟石で造られた資料館は、最近まで採石業者の事業所として使われていました。
岩舟石の採石は1700年代から始まり、江戸時代から城や寺、神社などの石垣や土留め用のけんち石及び土台用の切り石(布石)として盛んに利用されていました。
明治4年(1871)11月に栃木県庁が栃木市に設けられましたが、その庁舎の土台や明治9年(1876)の本格的な庁舎建築にも大量の岩舟石が使われました。
明治44年(1911)、内務省による渡良瀬川の河川工事が始まりました。業者から石を購入していた内務省は、大正10年になると山を買って直接採掘するようになりました。しかし、その後緊縮財政政策で止めてしまいました。戦後の採石ブームには36軒もの石材店が軒を並べ、毎日200台ものダンプカーが東京方面や関東各地に石を運んでいました。
昭和13年頃の石の価格は10トン23円。東京までの運賃は10トン10円でした。資料館には岩舟石の歴史が一目でわかる多くの資料や写真などが展示されています。
所在地 | 栃木県岩舟町鷲巣54 |
---|---|
電話番号 | 0282-55-5877 |
入館無料 休館日:毎週月曜日、年末年始(12月29日から翌年1月3日) |